国会で、護憲を掲げる勢力が退潮している。10日投開票の参院選では、憲法改正論議に前向きな「改憲勢力」が、非改選を合わせて170超の議席を確保し、国会発議に必要な総議員の3分の2のラインである166を上回った一方、護憲派の野党は議席を減らした。岸田文雄首相は、早期の発議へ意欲を示しており、憲法改正をめぐる議論の活発化が予想されている。改憲勢力が伸長する中、なぜ護憲派の支持が低下したのか。今後、求められる議論は何か。3人の識者に聞いた。

時事ユーチューバー・たかまつななさん リベラルな改憲草案示して

 今回の参院選は、憲法改正が重要な争点の一つだったと思います。自民党は選挙公約で「改正を早期に実現する」とし、昨年秋の衆院選公約で示...