岡本おさみさんにちなむレコード盤や直筆の手紙、写真などを観賞する来館者=米子市中町、米子市立図書館
岡本おさみさんにちなむレコード盤や直筆の手紙、写真などを観賞する来館者=米子市中町、米子市立図書館

 「襟裳岬」「旅の宿」「愛する人へ」などの名曲で知られ、生誕80年を迎える米子市出身の作詞家・岡本おさみさんのエッセー復刻に合わせた写真展が30日、同市中町の米子市立図書館で始まった。旅先で撮影された写真や直筆サイン入りレコード盤などが来館者を引きつけている。8月16日まで。

 岡本さんのエッセー「旅に唄あり 復刻新版」の発売に合わせた企画で、岡本さんが自ら撮影した隠岐の漁師や新潟の小学校などを展示。親交があったカメラマン奥村康人さん(東京都在住)が撮影したマージャンや釣りを楽しむ岡本さんの姿や、レコード盤、直筆の手紙なども並ぶ。

 鳥取県北栄町江北の会社員松本公明さん(63)は「岡本さんの詩は情に訴えるものが多く、長年ファン。貴重な写真が多く見られてうれしい」と話した。

 名曲の誕生秘話がつづられた「旅に唄あり 復刻新版」は、山陰中央新報社が山陰中央新報創刊140周年を記念して30日発売。写真展は東京都中央区の八重洲ブックセンター本店でも、8月31日まで開かれている。 (坂本彩子)