記事を比較する重要性を説く岩井克之アドバイザー=鳥取市尚徳町、県立図書館
記事を比較する重要性を説く岩井克之アドバイザー=鳥取市尚徳町、県立図書館

 鳥取県東部の小学校教員を対象に新聞の活用を題材にした研修が、鳥取市尚徳町の県立図書館であった。参加者は各社の記事を比較する重要性や教育現場での生かし方を学んだ。

 講師の県NIE推進協議会の岩井克之アドバイザー(63)が新聞各社の記事を比較する取り組みを紹介した。同じイベントでも各社で表現や捉え方が異なると指摘。使われている語の意味を調べたり、表現が的確か考えたりすることにつながり、「記事の比較によって子どもの語彙(ごい)力を高められる」と強調した。

 東部小学校教育研究会が教育現場での新聞の活用法を学ぼうと企画し、46人が参加した。出席した鳥取市立明治小学校の有田八千代校長(58)は「新聞を通して着眼点や事象の切り取り方を学び、筆者の意図が読み取れるよう子どもたちに教えたい」と話した。

 (岸本久瑠人)