安来節保存会(安来市古川町)が、子どもたちへのどじょうすくい踊りなどの指導風景を収めた15分間のPR動画を作った。将来の担い手となる世代に、伝統芸能への関心を持ってもらう狙い。安来市内の小中学校、高校や全国にある保存会支部にDVDを配り、普及につなげる。
収録したのは本部道場(安来市)の「すずめの学校」、神門支部(出雲市)の「窪田教室どじょっこ隊」の指導風景。若手会員らのインタビュー、安来節の歴史、保存会の紹介なども盛り込んだ。
ユーモラスなどじょうすくい踊りの指導に力を入れるどじょっこ隊は「踊りをマスターして、唄、三味線、鼓などに魅力を感じ、チャレンジしてほしい」との願いも語っている。
保存会は全国に57支部があり、約2500人の会員がいるが、中学生以下はこのうち150人ほどで、次世代育成が課題だ。動画は地元のJR安来駅や道の駅あらエッサでも流すことにしており、内田修次事務局長は「若い愛好家を増やしたい」と話した。
(桝井映志)