【出雲】出雲科学館(出雲市今市町)の夏の人気展示「世界の甲虫展」が同館で開かれており、カブトムシやクワガタムシなど2千点以上の標本や、生きた甲虫を親子連れらがじっくり観察している。22日まで。
出雲市の故勝部隆史さんの遺族から寄贈された標本は、東南アジアに生息し体が黄金色のオウゴンオニクワガタや、緑色に輝くオオルリタマムシなど美しい個体が関心を呼ぶ。生体展示では、世界最大のヒラタクワガタのパラワンオオヒラタクワガタや、名前がローマ神話の軍神に由来するマルスゾウカブトに来場者が注目した。
土、日曜、祝日に先着順で止まり木に載せた甲虫と記念撮影できる催しもあり、同市塩冶町の四方田陵太君(4)はヘラクレスオオカブトと撮影。「大きくてかっこ良かった」と目を丸くした。
会場では標本を見ながらスケッチや虫眼鏡で観察できるゾーンや、来場者がカブトムシなどを見つけた地点にシールを貼る「出雲カブクワマップ」も設置している。会期中無休。
(松本直也)