短歌 寺井淳選
ラジオから人生が二度あればああ陽水うたう若き日の声 出 雲 井上都由子
【評】「人生が二度あれば」は井上陽水の曲。かつてその歌で歌われた老いた親の年 齢を、陽水も作者も評者ももう越えてしまいました。嗚呼(ああ)。
今黒く地中に眠る森のありその三瓶野にあおき風吹く 松 江 森脇よし子
【評】こちらは人間の生をはるかに超えた時間、それが地中の森として眼前にあることへの畏怖を感じています。太古の森から同じ風が吹いて来て。
ぎくしゃくと鍵盤の上の我が右手教本見つめ左手...
短歌 寺井淳選
ラジオから人生が二度あればああ陽水うたう若き日の声 出 雲 井上都由子
【評】「人生が二度あれば」は井上陽水の曲。かつてその歌で歌われた老いた親の年 齢を、陽水も作者も評者ももう越えてしまいました。嗚呼(ああ)。
今黒く地中に眠る森のありその三瓶野にあおき風吹く 松 江 森脇よし子
【評】こちらは人間の生をはるかに超えた時間、それが地中の森として眼前にあることへの畏怖を感じています。太古の森から同じ風が吹いて来て。
ぎくしゃくと鍵盤の上の我が右手教本見つめ左手...