同じ畑で続けて栽培すると病気が出る連作障害が起きない、無病苗のサツマイモペースト作りに取り組む松江農林高校(松江市乃木福富町)の生徒が17、18の両日、東京都内でペーストを使ったオリジナル菓子の販売会を開く。松江市内の菓子店と共同製作し、新たな名物にしようと意気込んでいる。 (中島諒)
同校が東京バイオテクノロジー専門学校(東京都大田区)や地元企業と進めるプロジェクトの一環。生物生産科でサツマイモの無病苗を栽培し、総合学科では地元企業とペーストの加工食品を開発している。
今回は老舗和菓子店・彩雲堂(松江市天神町)と「7つの恋の誓い」と銘打った菓子を考案。豆乳や白あんを混ぜたサツマイモペーストをピンクや緑、土色に着色して団子に盛り付けた。ピンクのバラの花言葉「恋の誓い」にちなんでバラの花を模した華やかな一品に仕立てている。
販売会は東京都大田区の大岡山北口商店街で開催。県内の観光協会や物産協会とブースを出し、菓子150個を1個648円で販売する。当日はアンケートを募ってさらに改良を進め、11月ごろから彩雲堂の店舗で販売する予定。
販売会には総合学科3年の生徒5人が参加する。庄司雛風(ひなか)さん(18)は「誰にでも食べてもらえるよう甘さの調節にこだわった。バラをイメージした見た目も楽しんでほしい」と話した。