境港総合技術高(境港市竹内町)と公立鳥取環境大(鳥取市若葉台北1丁目)による合同海洋調査が12日、美保湾などで始まった。学生、生徒計14人が水温や塩分、潮流などを観測し、水温分布図を作成。海洋環境について学びを深めるとともにデータを漁場予測に活用してもらう。
合同調査は初めての取り組み。同高が実習で使用する海洋練習船「若鳥丸」(516トン)に乗船して14日までの3日間、県が観測できていない県西部沖合や隠岐海峡などの定点調査をする。
参加するのは同大環境、経営両学部の1、2年生10人と同高海洋科の3年生4人。3日間洋上で過ごし、高校生は同大環境学部の太田太郎准教授(水産資源生物学)から実践的な海洋調査手法などを学び、大学生も高校生から船舶に関する専門知識に触れる。
12日には境港市竹内団地の岸壁で出港式があった。出港を前に同大環境学部の川村紗那さん(19)は「調査結果を漁業者に伝えたい」と意気込み、同高海洋科の横川嵩斗さん(18)は「新しい発見がしたい」と大学生との学びに期待した。
(松本稔史)













