大田市の国立公園・三瓶山の麓で、特産の「三瓶そば」の白い花が咲き、高原は秋の装いとなった。月末までが見頃で10月下旬の収穫後、11月には新そばが味わえる。
三瓶そばは、日中と夜間の寒暖差が大きく恵まれた土壌が広がる山麓で約250年前に栽培が始まったとされ、風味が良いのが特徴。近年は生産者が協議会を組織し、2020年に地域の農林水産物や食品のブランドを守る国の地理的表示(GI)保護制度に登録された。
池田地区の特定農業法人ファーム浮布では、標高350メートルの畑110アールで生産。藤原真章社長(75)は「昔からの在来種で香りが良い。おいしく食べてほしい」と話した。
(曽田元気)