<短歌> 宮里 勝子選

祭壇の大人の遺影に額ずきぬ心に浮かぶは優しき寸評      

松 江 古和 嗣男

 【評】さる7月23日、病気により身まかられた西基宜先生を追悼する歌がたくさん寄 せられました。大人(うし)とは師匠や学者の尊称でもあり、教職であられた優しい人柄が歌評 にも表れていました。額ずくに作者の気持ちがこめられています。

新緑の木々の間に山ぼうし深く息すうコロナ忘れて       浜 田 岩田 啓子

 【評】長引くコロナ禍にマスクを意識せずにはいられない日々の中、若葉...