松江市の松江城周辺で3年ぶりに開催中のライトアップイベント「松江水燈路(すいとうろ)」の盛り上げに一役買おうと、松江観光協会と京都芸術大(京都市)の学生が、城周辺を散歩する名物犬・はなちゃんをモデルにしたねぶたを制作した。1日に城内で点灯され、愛らしい姿が浮かび上がった。 (中島諒)
協会と大学は水燈路の盛り上げに連携して取り組んでおり、ねぶた作りは2015年から続く。これまで県観光キャラクター「しまねっこ」などを題材とした。今回は学生5人と、松江市民有志9人が共同で制作。城周辺が散歩コースで、観光客にかわいがられているはなちゃんを題材にした高さ1メートルの白犬を中心に据え、黒や茶色の子犬も添えて、石垣を模した台座に配置した。
城内の馬溜であった点灯式で、午後6時ごろ明かりがともると、来場者から「かわいい」「よくできてるね」と歓声が上がった。学生のリーダーを務めた3年の安松鈴葉さん(20)は「点灯時の影の加減にこだわった。良い出来になって安心した」と満足そう。制作に携わった松江市西津田10丁目の団体職員若槻郁子さん(60)は「和紙の貼り付けに苦労したが、きれいに光っていて、頑張ったかいがあった」と喜んだ。
はなちゃんのねぶたは水燈路期間中の2、8、9、10、15、16日の午後6~9時に点灯する。