米子水鳥公園(米子市彦名新田)は9日、冬の訪れを告げるコハクチョウが同日朝に今季初めて飛来したと発表した。成鳥の7羽で、例年よりやや早いという。園によると、コハクチョウは北極海沿岸で繁殖する渡り鳥で、例年約4万羽が日本で越冬する。
園内にいた同園ボランティアが、池から「クォー、クォー」と鳴き声がするのに気づき、神谷要館長(50)がコハクチョウと確認した。7羽は安全を確かめるように顔を上げて辺りを見回していたという。
5日ごろから急に気温が下がり、園職員は近く最初の群れが飛来するのではないかと待ち受けていた。第1陣の飛来後は次々とコハクチョウが到着する見込みで、神谷館長は「北からのお客さまが園内で快適に過ごせたら」と願う。同園のある鳥取、島根両県境の中海一帯はコハクチョウが越冬する南限とされ、毎年約2千羽が3月中旬ごろまで過ごす。