自然をテーマにした作品を眺める来館者=松江市袖師町、県立美術館
自然をテーマにした作品を眺める来館者=松江市袖師町、県立美術館

 【松江】自然保護や緑化をテーマにした「島根県緑化ポスター原画コンクール」入賞作品の展示会が12日、松江市袖師町の県立美術館で始まり、児童・生徒の感性で自然を捉えた30点が会場を彩る。17日まで。

 県と県緑化推進委員会が主催し小中学校、高校、特別支援学校計42校の317人が、クレヨンや水彩などで描いた絵を寄せた。審査で特選4点、優秀賞13点、優良賞13点が決まり、特選と優秀賞作品の一部を全国コンクールに出品する。

 高校の部特選に入った橋本稚乃さん=松江南1年=の「変わらない鳴き声」は、夏に大木に止まって鳴くセミを下から眺める構図で描き、いつまでもこの声が聞こえてほしいと願いを込めた。高校の部優秀賞の川上大介さん=出雲1年=の「再生」は、動物たちの様子に目を引かれる。

 来館した出雲市斐川町の主婦伊藤芳里さん(52)は「色の塗り方や細かな描写から自然への強い思いが伝わる」と話した。(中島諒)