茶席の準備を進める武者小路千家出雲松和会の関係者=松江市北堀町、明々庵百草亭
茶席の準備を進める武者小路千家出雲松和会の関係者=松江市北堀町、明々庵百草亭

 日本三大茶会の一つ「松江城大茶会」(山陰中央新報社主催)が29、30日、11月5、6日の4日間、明々庵(松江市北堀町)など松江市内4施設で開かれる。新型コロナウイルス禍の影響で3年ぶりの開催で、39回目となる。各流派の関係者が28日、会場で準備を整え、もてなしに万全を期した。

 8流派が抹茶、煎茶、紅茶の茶席を開く。明々庵百草亭ではこの日、武者小路千家出雲松和会の関係者15人が道具出しなどの準備に当たった。石原純事務局長(73)は「お茶ができる喜びを感じている。庭を眺めながら一服を楽しんでほしい」と話した。

 コロナ感染防止対策で、4施設の分散開催とし、参加は島根、鳥取両県在住者に限定。チケットは完売した。事前予約制で、席入りは1回16人までとなっている。オリジナル和菓子は市内の菓子店舗で販売し、セット販売はしない。

 (青山和佳乃)

 各流派の会場は次の通り。

 ▽10月29日(土)、30日(日) 不昧流不昧会(赤山茶道会館)武者小路千家(明々庵 百草亭)三斎流、方円流(松江歴史館)小笠原流(松江北堀美術館)

 ▽11月5日(土)、6日(日) 表千家(赤山茶道会館)裏千家(明々庵 百草亭)不昧流大円会(松江歴史館)