全国高校生フラワーアレンジメントコンテスト(10月・青森市)で益田翔陽高校3年の佐々木美月さん(17)が全国2位の銀賞に輝いた。生物環境工学科の授業で食用花に興味を持ったのが、フラワーアレンジメントを始めたきっかけ。大学で食用花の研究を続ける考えで「多くの人に花を身近に感じてもらえるように頑張りたい」と夢を膨らませる。 (中山竜一)
高校で食用花の生育、加工、販売に取り組む中、花の美しさを広めたいという思いで始めたフラワーアレンジメント。全国産業教育フェア(文部科学省など主催)の一環で開かれたコンテストには、校内予選で8人から選ばれ、初めて出場した。
花や果物など用意された素材を使い、制限時間60分で共通テーマの「縄文の風」を表現。稲穂、リンゴ、籠などの素材の配置や色のバランスの良さが評価され、出場60人の中で最優秀の金賞(1人)に次ぐ銀賞(2人)に選ばれた。
佐々木さんは「周囲の協力を得て食用花の研究を続けられたように、縄文の人たちも研究や開発を重ねた。そんな思いを表現した」と振り返る。
地元の生花店「エムフローラ」(益田市有明町)の代表森山みちよさん(56)に師事し、国家資格のフラワー装飾技能検定で昨年の3級に続き、今年は2級を取得。本人が「信じられずびっくりした」という全国2位の快挙を、指導に当たる森山さんは「熱心に取り組むからすごい」とたたえた。
「花に携わる仕事がしたい」という夢へ、努力を実らせ、大きく踏み出した。