師走の松江市を舞台に国宝松江城マラソン2022(松江市、島根陸上競技協会、山陰中央新報社、国宝松江城マラソン実行委員会主催)が4日、新型コロナウイルス禍による中止を経て3年ぶりに開かれた。日本陸連公認の42.195キロのコースで山陰両県や全国から集まった2681人が力走。市中心部の城下町の風情や宍道湖、中海の水辺の景観を味わいながら駆け抜けた。 (原暁)
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曇天の下、午前8時半の号砲で、ランナーは松江市総合体育館(松江市学園南1丁目)を出発。松江城の国宝天守や宍道湖を横目に市街地を1周後、中海のコースを反時計回りに走った。
沿道の観衆も「GoGoファイト!」などの手製のボードを掲げ、手拍子を送り応援。エイドステーションでは、しじみ汁や津田カブの漬物など松江の味覚が振る舞われ、ランナーは心身の活力を取り戻しつつ歯を食いしばって前に進んだ。
初出場した高松市の会社員、平井雅泰さん(33)は「絶景が味わえる楽しいコースだった。ぜひ来年も参加したい」と完走後、すがすがしそうに話した。
男子総合は2時間21分44秒で大崎翔也さん(31)=広島市、中電工、女子総合は2時間51分15秒で筒本恭実さん(38)=広島市、広島県庁RC=が優勝した。
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