第69回全日本広告連盟(全広連)山陰大会が20日、開幕する。11日には主会場となる松江市殿町の島根県民会館でスタッフ研修があり、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、万全の防止対策を講じて開催することを確認した。

 山陰地区での全広連大会開催は初めて。「ヤオヨロズの英知でつくる広告新話~山の陰から創造の光を~」をテーマに、次代の広告の可能性を探る。

 20日は式典のほか、藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員、デービッド・アトキンソン小西美術工藝社社長、樋口景一・電通グループ執行役員の3氏によるパネルディスカッション、鳥取市出身の漫画家故・谷口ジロー氏と組んで漫画「孤独のグルメ」を描いた久住昌之氏のトークショーなどがある。最終日の21日は山陰両県内を巡る視察・見学会などを催す。

 大会組織委員会は当初、例年の半数の約600人程度の参加を想定したが、変異株の出現などで全国的に新型コロナウイルスの感染が拡大する中、開催方式を見直した。

 大会開催時点で緊急事態宣言、まん延防止等重点措置の対象地域に指定された都道府県からの一般参加を控えてもらうとともに、地元を含め全参加者、スタッフにPCR検査か抗原検査を義務付け、「陰性」結果を参加条件とした。11日現在、現地参加が約140人、全広連大会で初めてとなるオンライン参加が約480人となっている。

 スタッフ研修には地元のマスコミ関係者ら約80人が出席。式典や分科会などでのそれぞれの役割を確認し、本番に備えた。 (多賀芳文)