松村健次論説委員長(右)からコラム「明窓」について一般記事との違いを教わる生徒=江津市二宮町神主、青陵中学校
松村健次論説委員長(右)からコラム「明窓」について一般記事との違いを教わる生徒=江津市二宮町神主、青陵中学校

 山陰中央新報の1面コラム「明窓」を題材にした新聞教室が31日、江津市二宮町神主の市立青陵中学校であった。1年生55人が一般記事との違いを学んだほか、内容を簡潔に伝え目立たせる見出し作りに取り組み、新聞に親しんだ。

 明窓を執筆する山陰中央新報社の松村健次論説委員長が講師を務め、事実を直接的に伝える一般記事と異なり、コラムはテーマが自由で書き手の考えや思いを込められると説明した。

 明窓を題材にした見出し作りでは「百点満点はない。感じたことを基に読みたくなる言葉を選んで」と助言。生徒たちは、少子高齢化で若年世代が負担する社会保障費が肥大化すると書かれた明窓を読み、友人同士で会話しながら「増えるツケと減る人口」といった15字程度の案を考えた。

 鳥取市出身の岡野貞一が作曲した童謡「ふるさと」に触れた元日の明窓の見出しを考える宿題を課され、岸本心美さん(13)は「書き手の思いと読み手の期待に応える見出しを作りたい。活字を多く読むようにしたい」と話した。

(宮廻裕樹)