「『本が出来(でき)たぞ』と言って父は満面笑みを浮かべて私の家にやって来た。私は山間の地に赴任し、当地の住宅に起居しており、父が住んでいた町よりかなり離れているので、父は自分の著書を刊行する度に、即刻私のところまで運んでくるのである。それは「益田市史」だとか「匹見町史...
郷土史家 矢冨厳夫さんを悼む 父と子がつづった郷土愛 〈高田頼昌〉
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