事故から12年が経過した東京電力福島第1原発の廃炉作業で、直近の焦点は、構内で増え続ける処理水の海洋放出だ。政府は既に海に流す方針を閣議決定し、岸田文雄首相は「今年の春から夏を見込むことに変更はない」と国会で答弁している。一方、第2次安倍政権下での2015年には「関係者の理解なしにはいかなる処分もしない」と書面で地元に約束してい...