ヘッドマークを取り付ける作業員=米子市目久美町、JR後藤総合車両所運用検修センター
ヘッドマークを取り付ける作業員=米子市目久美町、JR後藤総合車両所運用検修センター

 2023年度で運行を終えるJR木次線のトロッコ列車・奥出雲おろち号の点検作業が29日、JR後藤総合車両所運用検修センター(米子市目久美町)であった。ヘッドマークを取り付け、ライトの点灯具合などを確認し、4月1日の運行開始へ準備を整えた。

 

 作業員3人が青いディーゼル機関車に、ヤマタノオロチのイラストが描かれた直径75センチのヘッドマークを取り付けた。懐中電灯を当てながら車両をハンマーでたたき、ネジの緩みがないかどうかも確かめた。

 山本龍係長は「歴史のある車両でたくさんの方が楽しみにされている。安全に走ってほしいとの思いを込め点検した」と話した。

 おろち号は機関車、客車、トロッコ車の3両編成で1998年にデビュー。2022年度は122日走り約1万5千人を乗せた。23年度で運行を終え、24年度は木次線に観光列車「あめつち」が乗り入れることが決まっている。

 1日以降、週末、祝日のほか一部の平日も木次(一部出雲市駅)―備後落合駅間で運行。定員は64人で販売中の乗車券は4月半ばまでほぼ満席となっている。

 (狩野樹理)