【邑南】島根県邑南町上口羽の川角(かいずみ)集落で、一面に広がるハナモモが見頃を迎え、6日は多くの人が散策し、花の撮影を楽しんだ。鮮やかに色づいた赤や白、ピンクの花が咲き誇り、訪れた人を癒やしている。
ハナモモは約3ヘクタールに2600本が植わる。6世帯7人になった集落を観光地化しようと、日高忠正さん(88)が2007年、耕作放棄地を利用して植え始めた。集落の関係者でつくる有志の会が維持管理をしている。
ハナモモが咲き誇る集落は絶景で「桃源郷」「天国に一番近い里」と呼ばれるほど。現地では有志の会によって駐車場と休憩所が用意され、地元の婦人会が山菜うどんやあゆ飯を販売している。
日高さんは「晴天が続いたおかげで花がきれいに咲いた。ぜひ見に来てほしい」と来場を呼びかけた。見頃は13日ごろまで。
(吉野仁士)