レストランとホテル、パーキングエリアからなる複合施設「WINDY FARM ATMOSPHERE」のイメージ図
レストランとホテル、パーキングエリアからなる複合施設「WINDY FARM ATMOSPHERE」のイメージ図
日本海が一望できる客室。照明は暗めにして、洞窟の中で過ごす雰囲気を演出した
日本海が一望できる客室。照明は暗めにして、洞窟の中で過ごす雰囲気を演出した
レストランとホテル、パーキングエリアからなる複合施設「WINDY FARM ATMOSPHERE」のイメージ図
日本海が一望できる客室。照明は暗めにして、洞窟の中で過ごす雰囲気を演出した

 出雲市多伎町久村と同市湖陵町大池にまたがる海岸沿いに5月1日、レストランとホテル、パーキングエリアからなる複合施設がオープンする。島根銀行(松江市朝日町)とSBIホールディングスが事業資金を支援する地方創再生事業で、観光客誘致や地元雇用の促進により地域経済の活性化を図る。

 

 18日に報道陣向けの施設公開と記者会見があり、島根銀行の鈴木良夫頭取が、地域創生を自行の経営テーマに掲げている点を踏まえ「雇用創出につながり、島根の商業・観光分野の発展に寄与すればうれしい」と望んだ。

 施設名は「WINDY FARM ATMOSPHERE(ウィンディー ファーム アトモスフィア)」。ほかに松江市の事業者が土地取得を担い、飲食店プロデュースなどを手がけるバルニバービ(大阪市)が運営する。

 広さ約5ヘクタールの用地にレストランとホテル、飲食施設を備えたパーキングエリアがオープンし、投資額は約10億円。

 ホテルは鉄筋コンクリート造りで内部に全8室があり、建物面積は545平方メートルとなっている。崖の中のホテルをイメージして客室の照明は暗めに設定し、洞窟の中で過ごす雰囲気を演出した。

 ほかに全185席あるレストランや、200台が収容できる駐車場とハンバーガーやアイスクリームショップを併設するパーキングエリアも開業する。

 バルニバービの佐藤裕久会長によると、年間3億5千万円~4億円の売り上げを見込んでいるという。年内には周辺に住宅30区画の整備も計画し、「住む人の未来が楽しくなるような仕掛けをしたい」と話した。

 (青山和佳乃)