安来市議会の緊急会議が27日あり、2023年度一般会計補正予算案に盛り込まれた森林の航空レーザー測量事業をめぐり議論が白熱した。国の交付金を財源の一部に充てる事業で「今後もこの交付金があるか分からず今が好機」と採択を受けて補正予算案に計上した執行部と「事前に説明がほしかった」とする一部議員の思いが交錯した。

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 市全域の森林で航空レーザー測量を行って地形や立木の高さなどのデータを解析し、木を切り出すための道路整備など林業の効率化に生かす事業。事業費1億円の財源は国のデジタル田園都市国家構想交付金5千万円で、残りは市費。執行部が当初予算に一部地域に絞った同様な事業(700万円)を盛り込み、今回の事業は水面下で準備を進めたため議論に火がついた。

 市議会全議員18人による予算決算委員会では、...