鳥取県西部9市町村が共同で整備する新しいごみ処理施設の候補地が、弓浜半島の米子市彦名町に決まった。圏域に複数ある可燃ごみ処理施設と不燃物処理施設を集約する目的で、事業主体の県西部広域行政管理組合は9年後の稼働を目指す。該当地区の住民は環境悪化を懸念し反発。合意形成は曲折が予想される。

「人口減少が進む中、生産性や合理的なやり方を選択しなければならない」
米子、境港両市などでつくる県西部広域行政管理組合が彦名町を候補地に正式決定した3月27日、組合トップの伊木隆司米子市長は改めて整備の必要性を強調した。背景に既存施設の老朽化という課題がある。

組合によると、5カ所ある可燃ごみ処理施設は稼働期間が21~33年経過。...