トマトを使ったドレッシングのアイデアを競う浜田市内の高校生コンテストでグランプリを獲得した島根県立浜田商業高校(浜田市熱田町)の生徒たちが、地域の企業と協力して商品化にこぎ着けた。コンテストで評価された海藻を入れるアイデアには課題があり断念したものの、トマトに塩ポン酢を加えて爽やかな味わいに仕上げた。生徒たちは「多くの人に使ってほしい」と商品を扱う浜田市内のスーパーでPRした。
同校のIT商業研究部が昨年12月のコンテストで発案。市内でとれたトマトと海藻のアカモクを組み合わせて1位に輝いた。商品化にあたっては、製造元として垣崎醤油店(島根県邑南町中野)、販売者としてTC浜田農場(浜田市金城町今福)が協力。最終的にアカモクは変色するなどしたため使わなかったが、塩ポン酢やオリーブオイルを入れてトマトの香りを生かした逸品に仕上げた。
商品名「とまとまるドレッシング」は、コンテストでライバルだった県立浜田高校(同市黒川町)のチームが考えた名前を採用。いいとこ取りで商品化した。
商品PRでは浜田商高の4人と浜田高の7人がキヌヤプリル店(同)を訪れ、買い物客にドレッシングを使ったレシピを配布。浜田商3年の板本大輝さん(17)は「自分たちで考えたものが形になり達成感がある。鍋のつけダレにもいいと思う」と話した。
ドレッシングは160ミリリットル入りで540円。ひとまず400本を製造した。浜田市内のキヌヤ各店のほか、JAしまねのきんさい市場黒川店(同)などで取り扱っている。
(勝部浩文)