伊野地区の住民で手がけ、販売を開始した焼き肉のたれを持つ朝枝尚子さん=出雲市美野町、よっ得!?伊野いち
伊野地区の住民で手がけ、販売を開始した焼き肉のたれを持つ朝枝尚子さん=出雲市美野町、よっ得!?伊野いち

 出雲市伊野地区の住民が作った、特製の焼き肉のたれ「inonotare(イノノタレ)」の販売が始まり、13日には地元の産直市で試食会があった。出雲市産の食材や材料にこだわった甘辛仕立てで、肉や野菜の味をよく引き立て、参加者が出来栄えに太鼓判を押した。

 伊野地区など中山間地域を拠点に活動する、地域おこし協力隊員の朝枝尚子さん(46)=出雲市美野町=や、地元の女性計4人でつくる「伊野焼肉のたれの会」が開発。朝枝さんは10年前、高齢者らが自作したたれの味に感動した経験があり、昨秋から商品化に向けて動きだした。

 既存のレシピを参考にタマネギやしょうゆ、みそ、みりんなどのバランスを調整。試作を重ね肉以外に、サラダにも合う和風の味付けに仕上げた。

 試食会は、出雲市美野町の国道431号沿いにある産直市「よっ得!?伊野いち」で開き、飯塚俊之市長ら数人を招いた。焼いた牛肉、豚肉やタマネギ、シイタケなどをたれに絡めると各食材の深い味わいを引き出し、後味もすっきり。食が進んだ。

 朝枝さんは「商品化できてうれしい。伊野地区の認知度アップにつながってほしい」と話した。たれは1個200グラムを500円で販売。毎週金、土曜日の午前9時~正午に開く産直市などで購入できる。
  (藤原康平)