今回は、重い病気や障害に直面した人々が人生の最期までの残された時間を穏やかに過ごすための施設「イノチテラス」(静岡市)を今年の年初に開設した元看護師、浅原聡子さんの話である。

 手持ちの創業資金がほとんどなく、金融機関には相手にされず、途方に暮れていた浅原さんは、親友に勧められて入った中小企業家同友会で「あるもの」に出会う。その「あるもの」を試行錯誤のうえ自ら作りあげ、それを持って金融機関を再度訪ねると、それまで伝わらなかった想いやビジョンが金融機関の担当者の胸に突き刺さり、商工中金、地銀、信金、日本政策金融公庫の四つの金融機関が無担保での融資を決定、彼らからさまざまなアドバイス(事業支援)などももらえるようになった。

 この話は、中国経済産業局のホームページにあるYouTubeで確認することができるが、...