クロアチアを拠点とするセーリング・レーザー級合同チームが境港市で予定していた東京五輪の事前合宿について、鳥取県は25日、中止になったと発表した。7月上旬に訪れる見込みだったが、新型コロナウイルスの感染収束が見通せず断念した。
県スポーツ課によると24日夜、合同チームのヨゾ・ヤケリッチコーチからメールで県に連絡があった。
合同チームにはキプロスなど5カ国の選手とコーチ計8人が所属。新型コロナ禍で日本に入国し、境港市まで移動して合宿するには制約が多く「大会におけるチームのパフォーマンスに大きなリスクが生じる」と判断したという。
事前合宿は、男子フィン級の東京五輪代表に内定した瀬川和正選手(31)=米子産業体育館=が合同チームに所属する縁で、境港公共マリーナがある境港市に決まっていた。
セーリング競技の日程は7月25日~8月4日。合同チームは神奈川県の江ノ島で7月14日に始まる公式練習に合わせ来日予定となっている。
瀬川選手は五輪出場をレーザー級で逃し、フィン級に転向した。
(園慎太郎)