島根県内各地で、市町の職員を名乗り「払戻金がある」などと持ち掛ける不審な電話が24、25両日で計11件相次いだ。いずれも65~75歳の高齢の男女にかかっており、県警は特殊詐欺に誘導する予兆電話とみて、注意を呼び掛けている。
県警生活安全企画課によると、不審電話は松江、出雲、浜田など7警察署管内で確認された。いずれも地元の市役所、町役場職員を名乗り「以前に通知・連絡した介護保険料の払戻金・過払い金などがあります」「金融機関の者から連絡があります」などと言い、現金自動預払機(ATM)へ誘導する内容。
同課安全まちづくり推進室の小林貞樹室長は「『ATMへの誘導は詐欺』だと思って注意してほしい」と呼び掛ける。
県内では2021年に入り4月末までに14件(前年同期比2件増)、約992万円の特殊詐欺被害が確認されている。 (古瀬弘治)