汽笛とともに走り出した100キロの部の参加者=島根県隠岐の島町中町、西郷港フェリーターミナル
汽笛とともに走り出した100キロの部の参加者=島根県隠岐の島町中町、西郷港フェリーターミナル

 第16回隠岐の島ウルトラマラソンが18日、島根県隠岐の島町で開催された。大会の歴史の中で最も暑い気温になったが、50キロと100キロの部に出場した計957人は新緑の大自然を楽しみながら、島の隅々まで駆け巡った。

 全国37都道府県からエントリーがあり、100キロの部は午前5時、西郷港の汽笛を合図にスタート。島の外側を左回りに走った。50キロの部は、同町郡の水若酢神社前を同11時半にスタートした。



 午後2時過ぎに最高気温29・7度(西郷)が観測される猛暑になった。苦渋の表情で給水所に立ち寄ったランナーたちは、ボランティアに冷水をかけてもらい、体温を冷やした。今大会から沿道の応援が自由となり、住民らが独自にエイドステーションを出したり、看板や横断幕を掲げたりして声援を送った。

 50キロの部に招待選手として出場した川内優輝選手(36)は今回も独走したが、ゴール後に「暑くて足がつりそうになった」と天を仰いだ。

 100キロ男子は島根大出身で広島市南区の相川裕一さん(26)、同女子は埼玉県加須市の篠﨑理紗さん(31)、50キロ男子は松山市の野中健史さん(29)、同女子は相模原市の武藤佑子さん(39)が優勝した。

 4連覇の篠﨑さんは「空港周辺が暑かったが、隠岐名物のかけ水が効いた」と笑顔で話した。
(鎌田剛)