新型コロナウイルス感染抑制のための緊急事態宣言延長を受け、鳥取県は28日、対策本部会議を開いた。変異株が猛威を振るい、感染力が強いインド株が近県で確認されているとし、平井伸治知事は引き続き、県境をまたいだ帰省や旅行、出張など不要不急の移動を控えるよう求めた。
県境を越えた移動は島根県と、生活圏が重なる兵庫県の一部地域を除く。催事やイベントについても、県外から多数が集まるものは控え、運営スタッフは県民とするよう要請した。
県によると、同日正午現在、県内の病床使用率は10%、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は3・6人などと、いずれの指標もステージ3(感染急増)に達していない。
ただ、近県の大阪府と兵庫県、広島県でインド株による感染が確認されている。平井知事は「一瞬にして、強いウイルスによって崩れ去ることがある」と述べ、県民に感染予防の徹底を呼び掛けた。(福間崇広)