「山陰中央新報は女性をよこすようになったのか」。1999年、入社1年目。広告営業の部署におり、営業先のとある企業の社長に言われた言葉だ。どう返答したかは覚えてない。

 当時はわが社も女性の正社員は少なかった。「そんなこと言う人が本当にいるんだな」と、怒りよりも物珍しさが勝ったが、潜在的なトラウマになっていたのかもしれない。その後、「だから女性は使えん」と言われたくないため、「セクハラ」を受け入れ、プライベートの時間を削って、働いた。

 そのことに後悔はない(セクハラおじさんたちを野放しにしたという自責の念はある)。だからこそ、...