【邑南】エフエム山陰などに出演するフリーアナウンサー小片悦子さんが、音読で健康を保つ方法を教える公開講座がこのほど、オンラインで開かれた。島根県邑南町山田の出羽公民館では地元老人クラブ会員ら50人が聴講し、実際に声を出して方法を確かめた。
小片さんは「新聞を読む際に音読すると脳が刺激され、認知症防止につながる」と強調した。
参加者は小片さんが示した例文を使って声の出し方を練習。下腹部を意識しながら深呼吸し、口角を上げて「あめんぼ赤いなあいうえお」「柿の木クリの木かきくけこ」と繰り返した。小片さんは「1日5~10分でいいので、新聞や本を声に出して読んでみてほしい」と呼びかけた。
邑南町下田所の河野義則さん(81)は「これからは声を出しながら新聞を読んでみる」と実践を誓った。
講座は県社会福祉協議会が運営する「くにびき学園」が県内17会場をオンラインでつなぎ催した。
(吉野仁士)