一輪車を操りながら頭の上でお椀をキャッチ
一輪車を操りながら頭の上でお椀をキャッチ

 舞台に登場したのは、青と白のワンピースを着た女性たち。ステンレス製のおわん10枚をのせながら、高さ1・8メートルの一輪車を軽快にこぐ。爽やかで初々しい姿とは裏腹に、技は「熟練」と呼ぶにふさわしい。

 

 ペダルを前後に器用に動かしながら、1列や円の陣形を披露。突然、1人が片足でバランスをとりながら、別の足の先におわんをのせた。何をするかと思えば、勢いをつけて前方に足を振り上げた。宙に舞ったおわんは弧を描いて、頭上のおわんの中に見事にストライク。まるで吸い込まれるようだった。

 パフォーマーは中国・山東省の済寧(さいねい)雑技団の団員。新型コロナウイルス禍の中も技を磨き上げてきた。宋松(ソンソン)さん(21)は「日本での公演は若干、緊張する。息の合った美しい演技を見てほしい」と自信をみせた。

 (文・井上雅子、写真・森山郷雄)

 

 公演は7月17日から9月18日まで(毎週木曜と7月19日、8月30日、9月6日は休演)、松江市学園南1丁目の旧島根県立プール跡地広場で。前売り入場券は大人3千円、子ども(3歳~高校生)2千円。当日は各500円増し。問い合わせはポップサーカス松江公演事務局、電話0852(67)7960。