梅雨前線の南下に伴って山陰両県では30日、午前から雨が降り、浜田市波佐で降り始めからの降水量が130ミリを超えるなど、大雨となった。雨は1日夕方まで降り続く見込みで、JRは一部路線で始発からの運休を決めた。気象台などは土砂災害や河川の増水などに警戒を呼びかけている。
松江、鳥取両地方気象台によると、降り始めからの総雨量は30日午後8時までで、波佐(浜田市)135ミリ▽赤名(島根県飯南町)119ミリ▽鹿野(鳥取市)94・5ミリ▽鳥取71・5ミリ▽海士(島根県海士町)48・5ミリ▽松江28・5ミリ-。
浜田市は同日、弥栄町長安本郷の全世帯(127世帯219人)に警戒レベル3の避難情報の高齢者等避難を発令。町内3カ所に避難所を開設した。
島根県教育委員会によると、30日は松江市立小学校4校が終業時間を早めた。
JR西日本中国統括本部は30日夕から山口線の宮野-益田間の運転を取りやめた。1日も山口線の同区間のほか山陰線、因美線と木次線を始発から運転を見合わせる。やくもなどの特急列車は夕方ごろまでに出発する計38本を運休する。
両気象台によると、1日は多いところで1時間に40ミリの降水が予測され、土砂災害や浸水被害などへの注意を呼びかけている。
(広木優弥)