新設したグランピング施設=松江市宍道町佐々布、宍道ふるさと森林公園
新設したグランピング施設=松江市宍道町佐々布、宍道ふるさと森林公園
グランキャビンのリビングルーム=松江市宍道町佐々布、宍道ふるさと森林公園
グランキャビンのリビングルーム=松江市宍道町佐々布、宍道ふるさと森林公園
新設したグランピング施設=松江市宍道町佐々布、宍道ふるさと森林公園
グランキャビンのリビングルーム=松江市宍道町佐々布、宍道ふるさと森林公園

 宍道湖南岸の丘陵にあるキャンプ宿泊施設、宍道ふるさと森林公園(松江市宍道町佐々布)が今春、リニューアルオープンした。1993年の開園以来、初の大規模改修。快適なキャンプを楽しむグランピング施設を造るなど、滞在型観光の選択肢の一つとして注目される。

 約3億7千万円をかけて総面積37・6ヘクタールのうち7・2ヘクタールを改修した。

 グランピング施設は、6人まで泊まれる木造平屋を3棟新設。バーベキューができるテラスや、2段ベッド、ハンモックを備え付けた。オートキャンプ場の区画は41カ所から29カ所に減らす一方、うち10カ所を他区画の約3倍に当たる130平方メートルに規模を広げ、キャンピングカーで乗り入れることができる。

 宍道湖や出雲平野、星空を眺められる展望デッキを新設したほか、既存のコテージの窓は大きく作り直し、売りである眺望の良さを生かした。

 料金は時期や人数で異なり、大人(中学生以上)4人で土曜日にグランピング施設を使った場合、1人8千円。市は年間約6万人の宿泊利用客を、5年で1割増やす目標という。宍道ふるさと森林公園は広島方面とつながる高速道路のインターチェンジや空港が近い。市はアクセスの良さを踏まえ、滞在型観光拠点として見直そうと、改修を進めていた。 (中村成美)