酒類総合研究所(広島県東広島市)がこのほど、全国新酒鑑評会の審査結果を発表し、山陰両県からは島根県の4銘柄が金賞に選ばれた。昨年は新型コロナウイルスの影響で入賞審査のみだったため、金賞選定は2年ぶり。
島根県の金賞酒は、隠岐酒造(隠岐の島町)の「隠岐誉」、米田酒造(松江市)の「豊の秋」、一宮酒造(大田市)の「石見銀山大吟醸」、簸上清酒(奥出雲町)の「玉鋼」。
一宮酒造で5年前から杜氏(とうじ)を務める浅野理可さん(30)は「世代交代して初めての金賞。驚いて結果を何度も見返した」と喜びをかみしめた。
鑑評会は清酒の品質や製造技術の向上を目的に1911年に始まり、今回で109回目。2020年7月以降に製造された全国の821点が出品され、特に優れていると評価された金賞は207点が選ばれた。
都道県別の金賞数は福島、長野両県が17点で最多となり、新潟県と秋田県が13点で続いた。(今井菜月)