水都・松江市が水辺の利活用を進めようと、宍道湖畔の白潟公園(魚町、灘町)で28日から3カ月間、屋台の出店や、有料のデイキャンプ、バーベキューを楽しめる場の提供など、計8種類の社会実験を実施する。長期の取り組みで、商業利用やにぎわい創出の可能性を探る。
市から業務委託を受けたまちづくり会社「まつくる」(中尾禎仁社長)が「みずべを愉(たの)しむエトセトラ」と称して毎週金、土曜日を中心に実施。金曜日は飲食などの屋台が出店し、公園にテントを建てて野外で会議ができるようにする。土曜日はバーベキューやデイキャンプの場を提供。テントやテーブルを貸し出し、バーベキューは場所代に加え食材の注文が必要になる。農産品、工芸品の市場も開く。
中尾社長は「魅力的な公園だが、楽しみ方が広まっていない。社会実験を通して、いろんな使い方ができることを知ってもらいたい」と話した。問い合わせは「まつくる」、電話0852(69)3331。
今月7日夕はプレイベントとして、国土交通省などと共催し、水辺で乾杯するイベントを開催。約40人が薄闇の湖畔に集まり、ビールやジュースを片手に「乾杯」と声をそろえた。
参加した島根大付属義務教育学校8年の中村紗羅さん(13)は「人が多く、盛り上がった雰囲気が楽しかった」と笑顔を見せ、母親の里香さん(51)は今後の社会実験について「地域が活性化して行き交う人も増える」と期待した。
(片山皓平)