文芸評論の神様・小林秀雄を1度だけ見かけたことがある。まだ記者になりたての1974(昭和49)年の頃。横浜の中華街で昼食中、店のシューマイをテークアウトで夫人らしき女性と買いに来た。奇麗な白髪で整った顔立ち。「あっ、小林秀雄だ!」と思わず立ち...