二人展の会場で、渡辺剛さん(左)の書作品を味わう金築直久さん=江津市江津町、パレットごうつ
二人展の会場で、渡辺剛さん(左)の書作品を味わう金築直久さん=江津市江津町、パレットごうつ

 50年前の江津市立江東中学校の学級担任と教え子による、油絵と書の「二人展」が同市江津町のパレットごうつで開かれている。盆休みの同窓会に合わせて、幹事の提案を受けて実現。「お帰りふるさとへ」をテーマに、古里への思いのこもった計26点が並ぶ。13日(午前9時~午後4時)まで。入場無料。

 元美術教員の金築直久さん(73)=出雲市国富町=が油絵17点、毎日書道展会員の渡辺剛さん(62)=松江市西川津町=が書9点を展示。

 金築さんは市指定文化財の岩瀧寺(がんりゅうじ)の滝をモチーフにした「滝」や、古い街並みを歩く高齢者を描いた「甍(いらか)街道」など、主に市内の風景を描き、渡辺さんは同級生との変わらない付き合いを表す「絆」など、一文字に思いを込めた。

 2人は日頃から互いの展示会を訪れる間柄。金築さんは自身初任地で3年間学級担任を務めた教え子たちと続く交流に感謝しながら、「作品の鑑賞がふるさとに思いをはせるきっかけになればうれしい」と大勢の来場を呼びかけている。 (村上栄太郎)