鳥取の夏を彩る鳥取しゃんしゃん祭(鳥取しゃんしゃん祭振興会主催)の一斉傘踊りが14日、鳥取市中心市街地の若桜街道などであった。街中での開催はコロナ禍を経て4年ぶり。踊り手約2100人が歌に合わせて金銀の短冊や鈴の付いた傘を操り、華やかな「一斉美」を披露した。
【速報動画】赤青傘舞い、響く鈴音 鳥取しゃんしゃん祭
伝統芸能・因幡の傘踊りをアレンジした踊り。職場や地域でつくる「連」と呼ぶ団体で参加する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年は中止し、21、22年は市内の陸上競技場で規模を縮小して実施した。
第59回の今年は台風7号の接近が懸念されたが、22年の2倍となる82連が参加。民謡「きなんせ節」など4曲に合わせて一体感のある傘踊りを披露し、沿道の観客を魅了した。
2年連続で参加した鳥取環境大学B連総代の西村友希さん(22)は「楽しい気持ちでいっぱい。沿道にたくさんの観客がいて最高」と笑顔で話し、夫婦で訪れた鳥取市賀露町の網尾石範さん(86)は「幸せな気分になり涙が出る」と喜んだ。
(福間崇広)