東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を巡り、鳥取市東町2丁目の国指定重要文化財「仁風閣」に中国からとみられる「嫌がらせ電話」が25、26の両日に計6件あった。松江市殿町にある松江城の管理事務所にも中国からとみられる着信があった。
仁風閣の担当者によると、処理水海洋放出の翌日の25日に4件、26日に2件電話があった。電話番号の表示サービスに対応していないため発信元は不明だが中国語のような言葉で一方的に話されたという。1~2分程度で、いずれも男の子のような声だった。
同施設の坂根達哉館長は「今のところ業務に支障はないが、何度もかかってくれば困る」と話した。
一方、松江城山公園管理事務所によると、25~27日ごろの未明に中国の国番号「86」から始まる電話が計5件あった。(福間崇広、井上雅子)