【浜田】島根県西部を中心とした神楽団体が集い、深夜まで神楽を舞う「石州神楽祭」が2日、浜田市佐野町の石見まちづくりセンター佐野分館で4年ぶりにあった。来場者は敷物や椅子を持ち込んでくつろいだり、カメラで写真を撮ったりしながら迫力の舞を楽しんだ。
浜田石見神楽社中連絡協議会が主催し7回目。コロナ禍で中止が続き、久しぶりの再開とあって、200人近くの来場者で会場はいっぱいになった。連絡協議会に所属する社中をはじめ、江津や益田、広島県北広島町などの計10団体が参加した。
石見神楽佐野神楽社中が披露した「大蛇(おろち)」は、ヤマタノオロチが時折ステージからはみ出しながら、豪快に動き回った。浜田市弥栄町の安城神楽社中の「頼政」では、7人の猿役がステージから観客席に飛び出し、お菓子を配るなどして子どもたちと触れ合い、会場を盛り上げた。
タブレット端末で大蛇の写真を撮った兵庫県伊丹市の小学6年生東谷英歩(えいと)君(11)は「迫力があった。学校で先生や友達に見せたい」と話した。(森みずき)