夏に35度以上の猛暑日が続く近年、冷房が効いていて、無料で一時的に休息を取れる空間「クーリングシェルター」の提供が、山陰両県で始まっている。電気料金など物価高が気になる中、気軽に訪れられる憩いの場になっている。一方、利用者が少ない施設や設置の準備が進んでいない自治体もあり、来夏に向け対応が求められる。

 2024年春に全面施行される改正気候変動適応法に基づき、環境省などは自治体に対し、無料で誰でも使える冷房が効いた空間である「クーリングシェルター」などの「指定暑熱避難施設」を指定するよう促している。

 かねて取り組みに力を入れる鳥取市は...