平安時代中期以降、ゆったりした特徴を持つ貴族の服飾文化は成熟していき、女性の「唐衣裳装束(からぎぬもしょうぞく)」は、重ね着で色を組み合わせた「重ね色目(いろめ)」で四季折々の自然の美しさを表すようになる。歌詠みが教養とされ、季節の移り変わり...