【松江】松江市の会社員の男性が体長約2メートルにもなる細長い姿の海水魚「アカヤガラ」を島根半島沖で釣り上げ、話題になっている。アカヤガラは上品な白身の魚で高級魚として知られる。温暖な海で育ち、島根半島沖で釣れることはあるというが2メートルもの大型は珍しい。
会社員の稲田明伸(あきのぶ)さん(52)=松江市浜乃木4丁目=が8月31日午前9時半ごろ釣り上げた。稲田さんは遊漁船で友人2人と漁師で船長の小林東さんとともに出発し、沖合25キロ、水深80メートルの地点まで出た。
水深40メートル辺りで、鉛製のルアーが吸い込まれた。重いが、動きは少なく、リールを巻くとアカヤガラだった。大き過ぎて、たもに入らず、かぎ爪でエラにひっかけて船に引き上げた。測ると体長190センチ、重さは3・5キロあった。
稲田さんは「アカヤガラは珍しい魚ではないけどこれほど大きいサイズは見たことがない」とし、漁師歴40年の小林船長も「初めて見た」と驚いていた。
稲田さんは自宅で、さばいて寿司(すし)にした。20人前ほどの量で家族4人で2日間かけて食べたという。稲田さんは「島根はおいしい魚が釣れるので、若い人にも釣りの魅力を知ってほしい」と話した。(井上雅子)