将棋の第3期白玲戦7番勝負第5局が14日、京都市内で指され、里見香奈白玲(31)=女流五冠、出雲市出身=が、挑戦者の西山朋佳女流三冠(28)を130手で下し、対戦成績を2勝3敗とした。
両対局者とも三間に飛車を振り、自玉を固めて開戦。先手の西山女流三冠の攻めを、後手の里見白玲が受ける展開が続いた。西山女流三冠が守りの金を攻めに繰り出し攻勢を強めたが、里見白玲は崩れず手厚く指し進めて優勢を築き押し切った。
里見白玲は、王手をかけられ防衛に赤信号がともっていただけに局後は少し安心した表情。「中盤に反省点があるが、うまくまとめられた。引き続き頑張りたい」と話し次戦を見据えた。第6局は21日に札幌市内である。(黒崎真依)