日本三大奇祭の一つで、ふんどし姿の男たちの1人が舞堂の丸い梁(はり)に抱き付き、大勢が担いで回す「蛸舞(たこまい)神事」が15日、鳥取県伯耆町福岡の福岡神社であった。海で遭難した祭神を大蛸が助けた故事にちなみ、舞で「荒れた海」や「喜び」を表す鳥取県指定無形民俗文化財。コロナ禍を越えて4年ぶりの開催で、伝統行事復活の喜びも集落を包んだ。 (吉川真人)
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故事では和歌山・熊野灘で遭難し、大蛸に助けられて吉備国(現在の岡山県など)に無事到着した速玉男(はやたまおの)命(みこと)がその後、伯耆町の地を訪れたとされ、神事は...