岩手県のJR盛岡駅から東北本線で約20分走った先に紫波中央駅がある。駅前に広がるのが公民連携の複合商業施設「オガール」だ。

 2012年、中心施設のオガールプラザがオープン。順次、施設を増設してきた。

 今では、人口3万人強の紫波町に年間100万人もの来訪者がオガールを目指してやってくる。ショップ、飲食店、町役場、病院、ビジネスホテル、産直マルシェ、フットボールセンター、バレーボール専用コート、図書館が集まるオガールでは、クラフトビール、コーヒー、農産物など、ほぼ毎週イベントが企画・開催されている。土日で1日平均3千人、人気のイベントには1万人もの来場者があるという。

 オガールは、地域に雇用を生み、農家の所得を向上させた。...